事務所の周りでは連日粉雪が舞い散る。
積もるほどではないにしろ、こんなに雪を見る冬も珍しい。
今朝の出勤は「雪列車」を聴きながら。前川清さんが歌った名曲で、私は甲斐よしひろさんのカバーアルバムでしょっちゅう聴いている。出だしの歌詞は「匂うように 笑うように 雪が降る」 粉雪の中運転しながら聴くと、いつも以上にこの歌詞が強烈に入ってくる。今降っている雪は匂っているのか、笑っているのか、、なんとなくどちらでもないような気がした。
作詞をしたのは糸井重里さんで作曲は坂本龍一さん。この曲を聴くたびに私は必ず寒い列車の中に乗っている。光景が浮かぶのだ。
様々な情報がすぐ手に入り、楽しいし便利な世の中になったけど、でもちょっとやかましいし、自分の気持ちを見失いやすくなったようにも思う。
「何かを見てもすぐに言葉にしたり、スケッチしようなんて思うな。黙って感じていればいいのだ。」
と中原中也が弟に言ったそうだが、私もそんな風でありたいな。
雪が舞うさむ~~い今日は、何回目だか本気で忘れそうになった自分の誕生日。ふとそんな事思いました。
インテリアコーディネーター 中村裕子