今年の広島は6月に梅雨明けし、その後は猛暑が続く日々です。
建築の現場はお天気の影響を受ける工程もあるので、監督の頭の中には常に天気予報が入っています。「今日これからお天気どうなるの~?」と尋ねればいつでも即答してくれます。
先日、集合住宅の上棟げを行いました。戸建て住宅よりも面積が広いため二日がかり。そして連日の猛暑。熱中症対策をいつも以上にあれこれと考え準備して臨みました。それでも監督の顔は真っ黒に日焼けして、なかなかのハードワークを物語っていましたが、無事に滞りなく終了しました。大工さん達のきびきびした動きには、さすがだなあといつも感心してしまいます。
その棟上げとは、木造建築(在来軸組工法)で柱や梁など骨組みを組んでいき、屋根の一番高い位置に「棟木」を取り付ける事です。それによってその建物の形が明確に現れます。それまで土台のみのほぼ平らな場所に、わずか1~2日の間に、たとえ骨組みとはいえ、家が出現してしまうのは本当にすごい事です。仕上がれば見えなくなってしまう縁の下の力持ちの骨組みですが、美しいなあといつも思っています。
棟上げスタート。材料がどんどん運びこまれます。
柱と梁を組んでいきます。
どこに使う材料なのか印が付いてます
一番上の水平の木材が棟木
真ん中の長い木材の隅木は寄棟屋根ならでは。隅木・棟木につながっているたくさんの木材は垂木。ここに屋根下地を留めていきます。
屋根下地の合板を垂木に打ち付けました
防水シートを張ります
屋根の仕上材(カラーベスト)を載せていきます
このようにして木造の屋根は造られていきます。
これから完成までたくさんの専門的な工事を行っていきます。
完成した屋根、そして全容も紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。