弊社の創業者である中村利男が101歳の人生に幕を閉じた。
私の知る限り、努力家で何事も信念を持って取り組む人で「生涯現役」と心に決め、何歳になっても前向きだった。
年齢とともにできない事が増えていくのはさぞかし歯がゆかっただろうが、無理をしてしまい怪我や失敗も人一倍多かったように思う。
頑固な面もあったけど、その折れない心の強さを尊敬していた。
勉強家で80歳を過ぎてもパソコンの操作など積極的に学んでいた。
学校で建築を学んだ訳ではないが、仕事をしながら一級建築士や宅地建物取引主任者などの資格もコツコツと取得していったようだ。
その姿を私は知らない。
一級建築士になったのは昭和39年。60年近くも前の事なので。
亡くなった届出書と共に原本を返納しないといけないので、いよいよその免許証ともお別れ。
こんなに年季の入った免許証を持っている建築士なんてそうそういないだろう。
名残惜しい限り。