先日、三重県松阪市に住む従姉に会いに、プチ旅行をしてきました。
お互い埼玉の川口市で生まれ育ったのですが、今はそれぞれ松阪と広島に在住。
編集者である従姉が、数年前に仕事で松阪を訪れた時に立ち寄ったのが、国指定重要文化財「御城番屋敷」
かつて松阪城の警備を任務する紀州藩士とその家族が暮らした長屋で、現在も子孫の方々が維持管理をしながら住まわれ、さらに借家としても住む事ができます。
その内の一戸を市でも借り受け公開しており松阪の観光名所にもなっています。
そんな御城番屋敷がすっかり気に入った従姉。ちょうど空き室があったそうで、当時住んでいた東京の谷根千から移住し松阪の住人になったのです。
私もぜひぜひ訪ねてみたいと思い、今回ようやく実現。新幹線と近鉄を乗り継ぎいざ松阪へ。
御城番屋敷は、松阪城跡の裏門跡と搦手(からめて)門跡を東西に結ぶ石畳の道の両側に槇垣を巡らせた武家屋敷。
こんなに美しく整え維持するのは並大抵のことではないのでは… このお屋敷に住む方々の努力と愛情の賜物と感じました。
私も子どもの頃こんな廊下のある古い家に住んでいたなぁ。
その頃はとても素敵な家とは思えなかったけど、従姉と現地集合した兄と(今も川口市在住)思い出話をするうちに、寒くてボロボロだった生家の思い出もなんだか美しく昇華してしまった(笑)
というのも、従姉がこのお屋敷を引き立てるとても素敵な室礼を整えているから。インテリアの力ってやはり凄い。
従姉は長年テレビを持たない生活をしており、この空間に流れる静かな時間と通り抜ける風。そして縁側でのご近所付き合い。お裾分けでいただいた採りたてのじゃがいもをふかしてもらって食べたら美味しかった~ これこそが豊かな暮らし!とすっかり感化された私です。